aigoを楽しむ


報道記者として世界各地で取材やその後のニュースキャスターの活動も著名な木村太郎さん。取材だけでなく、自らが放送局の代表をつとめ、
サイマル放送を始めた木村さんにインターネットラジオの可能性とクラウドプレイヤー MP6 E-811 について伺いました。

インターネットラジオの受信器への思い
実はこういう機器を欲しいと思っていたんだ。湘南ビーチFM の放送サービスエリアにも、ビル影で難聴地域がある。だから、インターネットラジオを手軽に聴ける方法がないものかと考えていた。
このクラウドプレイヤーはスピーカーも内蔵しているし、一度インターネットで放送を受信できる設定をしてやればいい。音もいいね。この前、湘南ビーチFM の本社に持っていったらスタッフみんなが面白がって使っていた。おじいちゃんや、おばあちゃんにもインターネット放送を聴いてもらいたいし、普通に一家に一台あってもいいんじゃないかな。
インターネット環境をもっていない人は無線のインターネットをセットで提供すればいいと思う。電池でも動くし緊急のために自治体が購入することもあるかもしれない。

災害時におけるラジオの力とインターネット放送
放送はプッシュで情報を送ることに力がある。特にラジオは3 月11 日の震災でその力をたくさんの人が実感した。
今回得た教訓は、地域情報をテレビや県単位で放送しても役に立たないということ。自分の住んでいる町のどこに避難所あって、食料の配給がいつからあるのか、細かな情報を得るにはラジオがなきゃだめだった。震災の後、東北にすぐ20局くらい臨時災害放送局が立ち上がって役に立った。

でも電波だけでは限界があった。例えば被災者が別の場所に移動してしまうと、自分が住んでいた地域がどうなっているのか、よくわからなくなってしまう。
それを知った総務省が、離れたところでも地域情報が聴けるように、災害FMのインターネット放送を始めて欲しいと、僕たちのようなサイマルラジオを手がけているところに依頼があった。そこでボランティアメンバーがキャラバンを組んでインターネット環境のある放送局を廻って、どんどん設備を配置していった。

木村さんが聴いているインターネットラジオ局
ラジオは世界化していて電波出力や周波数はもう関係なくなってきている。PC でも聴けるし、スマートフォンでも聴くことができる。僕自身が世界のいろんなところで親しんできたチャンネルを、もう一回また聴けるんだ。
Tunein っていうスマートフォンのアプリケーションを使って、よく聴いているのは、 例えば、 イスラエルの軍事ラジオ。突然暗号が飛び交い始めたりする。WWOZ というアメリカ・ニューオーリンズのジャス専門放送局も聴く。やっぱりすごいね、ニューオーリンズのジャズなんて本当に地元のブルース系の曲しか流さないんだから。
日本のインターネット放送で、おそらく一番人気があると思うのは沖縄の放送。なぜかっていうと、アメリカに沖縄から移民した人がたくさんいて、沖縄の島歌と言葉によろこんでいる。